離断性骨軟骨炎(OCD)は、関節の軟骨とその下の骨(軟骨下骨)の
一部が血流障害などにより壊死し、関節内に剥がれ落ちてしまう疾患です。
スポーツ活動が盛んな成長期(10代前後)に多く見られ
放置すると将来的に変形性関節症の原因となるため、早期の発見と適切な治療が重要です。
1. 離断性骨軟骨炎の概要
主な発生部位
- 膝関節: 大腿骨の内側顆(好発)
- 肘関節: 上腕骨小頭(野球肘の一種)
- 足関節: 距骨滑車
病期(ステージ分類)
病態の進行度によって、大きく3つに分類されます。
- 安定型: 軟骨に亀裂が入っているが、まだ剥がれていない状態。
- 不安定型: 軟骨が浮き上がり、関節液が骨の隙間に入り込んでいる状態。
- 遊離型: 完全に剥がれ落ちて「関節ねずみ(遊離体)」となり、関節内を動き回る状態。
症状
- 初期:運動後の鈍痛や違和感。
- 進行期:関節の腫れ、引っかかり感。
- 遊離期:激痛と共に、関節が特定の角度で動かなくなる「ロッキング現象」が著明に。
2. 手術治療の種類
保存療法(安静や免荷)で改善が見られない場合
すでに軟骨片が不安定・遊離している場合に手術が検討されます。
① 骨穿孔術(ドリリング)
軟骨の表面に小さな穴を開け、骨髄からの出血を促すことで血流を再建し、骨の修復を図る方法です。
主に軟骨がまだ剥がれていない安定型が対象となります。
② 骨軟骨固定術
剥がれかかっている軟骨片を、元の位置に固定する方法です。
- 吸収性ピン: 時間が経つと体内に吸収されるピンを使用します。
- 自家骨移植を併用: 自分の骨(別の部位から採取)を土台に埋め込んでから固定することもあります。
③ 自家骨軟骨移植術(モザイクプラスティー)
自身の荷重がかからない部位(膝の外側など)から
正常な骨軟骨を円柱状に採取し、欠損部に移植する方法です。
- メリット: 自分の生体組織を使うため、強固な修復が期待できます。
- デメリット: 採取した部位(ドナーサイト)に多少の負担がかかります。
④ 自家培養軟骨移植術
患者さん自身の軟骨を少量採取して体外で培養し、シート状にして欠損部に移植する方法です。
広範囲の損傷に対して行われます。
3. リハビリテーションと復帰
手術後は、術式に応じて一定期間の免荷(松葉杖の使用)や、関節可動域訓練が行われます。
- 初期: 炎症のコントロールと関節が固まる(拘縮)の防止。
- 中期: 筋力トレーニング、荷重訓練。
- 後期: 競技特性に合わせた動作訓練(ジャンプ、カッティング、投球動作など)。
スポーツ復帰までは、術式や部位にもよりますが、一般的に6ヶ月から1年程度を要することが多いです。
そのため成長痛と軽視せずに、すぐにお近くの病院など医療機関を受診をしましょう。
早めの判断や対応が、子供の未来を救います。
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