◆ニキビとは?

皮フ医学では、尋常性痤瘡といわれる肌の病変をいいます。

ニキビには大きく分けて、2種類あります。

  • 思春期ニキビ
  • 大人ニキビ

■思春期ニキビ

皮脂の分泌が過剰になり起こるニキビ。

特に10代後半に多くみられ、皮脂の分泌が盛んになる

春~夏にかけて多く現れてきます。

他にも、男性ホルモンの分泌増加も原因のひとつと考えられています。

■大人ニキビ

皮脂の過剰分泌も原因のひとつですが、他にも原因があります。

例として、自身の生活の質・リズムが不規則であったり

過度なストレスなどによって身体の健康状態が崩れるなど

不特定多数の原因が大人ニキビにつながっていくのです。

◆ニキビの分類

ニキビは小さいものから大きいもの、ニキビの色などで

ニキビが肌に出来てから治癒するまでで特徴が変わってきます。

また紹介する順番にニキビが進行していきます。

■白ニキビ(コメド)

毛穴周囲の角質が肥厚し、その結果分泌された皮脂が毛穴に詰まった状態。

白ニキビは毛穴の出口が塞がっている状態で、その内部で皮脂が固まり化膿した状態です。

そして白ニキビが進行していくことで黒ニキビに変わっていきます。

黒ニキビは、毛穴の出口が少し開いておりその先端が皮脂や

外部からの菌などの異物が酸化して黒くなってしまった状態をいいます。

■赤ニキビ

毛穴の中で古くなった角質・皮脂が詰まり、その部分にアクネ菌が繁殖してしまい

その結果、炎症反応が起こり赤く腫れあがった状態をいいます。

また赤ニキビができやすいのは、Tゾーン(額、眉間や鼻の周りなど)

Uゾーン(口周り、顎周り)や首、頬などが好発部位です。

■黄ニキビ

毛穴の中で、赤ニキビの状態よりも炎症がひどくなった状態。

皮フの真皮層中にアクネ菌の死骸がたまり黄色い膿がたまって

大きく腫れあがった状態をいいます。

■ニキビ痕

ニキビの炎症が治まった後に、残る肌の赤みや色素沈着、凹み、クレーターなどを指します。

炎症を伴うニキビの場合は、毛穴周囲の組織が破壊されしまい

少なからず何かしらのニキビ跡を伴ってしまいます。

軽症のニキビの場合はニキビ跡を残さずきれいに治すことができますが

ニキビによってひどい炎症が起こると皮膚の奥までダメージが与えられてしまい

なかなか消すことができないニキビ跡として残ってしまうのです。

◆ニキビが出来る原因

大人ニキビは原因が複合的に絡み合い起こることが多いです。

ニキビに悩む方は、参考にしていただければと思います。

  • 不規則な生活

就寝時間が遅くなればなるほど、疲労回復の妨げてしまいます。

また睡眠時間が確保できていないと体力・集中力ともに低下し

自律神経系の働きにも支障をきたし、その結果ニキビの原因につながります。

少なくとも、日付が変わる前には寝ていられるといいですね。

  • 偏った栄養バランス

脂っこい物・塩っぱい物・甘い物・辛い物・アルコール飲料が多くなると

身体を巡る血液が、この摂取したもので生成されてしまい血液の質が悪くなります。

身体の組織は、血液で栄養され満たされます。

そんな血液が肌を栄養してしまうと考えると、トラブルは避けられません。

また消化器・排泄器の内臓器官も傷ついてしまい健康状態が損なわれてしまい

それが肌のトラブルにもつながることもあります。

  • 過度なストレス

ストレスを身体が感じると交感神経が優位になります。

その状態で分泌が促進されるアドレナリンには、皮脂の分泌を促進する作用があります。

また、同じくその分泌が促進されるテストステロンも、皮脂の分泌を促進するようになります。

また交感神経が優位なることで、瞳孔の拡大・血管の縮小・胃腸の活動低下・呼吸が促進されます。

瞳孔が拡大すれば、睡眠に悪影響を与えますし

血管が収縮すれば、身体の筋肉が緊張してしまいリラックスができません。

胃腸の活動低下は、摂取したものを消化できず栄養を生み出すことができなくなります。

呼吸の促進は、睡眠導入や睡眠の質を妨げますのでストレスの解消方法を

自分でしっかり見つけて、対応することが大切になってきます。

  • 遺伝的要素

科学的な根拠はありませんが、ニキビになりやすい肌質を受け継ぐ可能性があるだけで

日常のスキンケアを適切に行っていれば予防は十分可能となります。

◆最後に

当院では、ニキビをつくりだす身体の不調を整えたり

ニキビの炎症やクレーター化した肌細胞の修復に効果が期待できる鍼灸治療を

ニキビに悩む方に提供しています。

治療期間は、長期間に渡ることもありますが一緒に肌トラブルを治していきましょう。

光幸はりきゅう院・接骨院 代表:庄司 有希