◆肌と栄養の関係性
今回は肌を健やかに、美しさを維持する栄養素を紹介します。
【肌は自身の健康状態を反映する】とも言われるくらい大切なものです。
皮フも良質な細胞をつくっていくには身体に摂取した栄養が吸収されて
血液に運ばれることで肌の細胞は代謝が滞りなく行われます。
意識して食物やサプリメントから摂取するようにしましょう。
私個人の考えとして7大栄養素を意識してバランスよく摂るのが大切と思っています。
※7大栄養素:炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維・水
◆タンパク質
タンパク質は身体を構成する組織・器官の大部分に関係があります。
もちろん肌にも必要な栄養素です。
タンパク質は20種類のアミノ酸が結合したもので
体内では合成されず食品やサプリメントから摂取しなければいけない
必須アミノ酸(9種類)といいます。
- バリン
- ロイシン
- イソロイシン
- リジン
- メチオニン
- フェニルアラニン
- トリプトファン
- スレオニン
- ヒスチジン
またそれ以外のものを、非必須アミノ酸といいます。
- チロシン
- システイン
- アスパラギン酸
- アスパラギン
- セリン
- グルタミン酸
- グルタミン
- プロリン
- グリシン
- アラニン
- アルギニン
そのためタンパク質でも、良質なタンパク質を積極的に摂取することが重要になります。
良質なタンパク質は、人体のタンパク質とアミノ酸構成が近いという理由があります。
その結果、体内で合成する際に効率が良くなるのです。
アミノ酸スコアが十分に満たされている食品は
- 鶏卵
- 牛乳
- 鮭(さけ)、鰺(あじ)、鰯(いわし)
- 鶏肉(むね)、鶏レバー
- 豚肉(ロース)、牛肉(もも)
- 牡蠣(かき)、帆立(ほたて)
これが食品で良質なタンパク質を摂取できるものになります。
また、プロテインのほとんどの製品もアミノ酸スコア100と明記
されているものがほとんどですので上手に使うのも良いと思います。
◆ビタミンA
皮フ・粘膜の形成に関与する栄養素です。
皮フの働きにも関与するので外部から病原菌が体内に侵入することを
防いでくれる役割も担っています。
ビタミンAは脂溶性のビタミンで、動物性食品に含まれるレチノールと
緑黄色野菜に含まれるβーカロチンに分類されます。
ビタミンAが欠乏・不足することで肌荒れや、かさつきの原因になります。
おおよそ男・女性の栄養摂取量は
- 男性:2000IU(600μg)
- 女性:1800IU(540μg)
◆レチノールを多く含む食品
- 鶏、豚レバー
- 鮟鱇(あんこう)の肝
- 海苔
- うなぎ
- ほたる烏賊(いか)
◆βーカロチンを多く含む食品
- 海苔
- 大葉
- モロヘイヤ
- 人参
- ほうれんぞう
- 南瓜(かぼちゃ)
を選ぶと良いと思います。
◆ビタミンE
脂溶性のビタミンで抗酸化作用に効果を発揮します。
老化現象に関係する過酸化脂質から身体を守ってくれます。
その脂質の酸化を予防できないと、お顔のシミの原因になるので
意識して摂取したい栄養素になるかと思います。
また血液の巡りを良くして、皮フ組織の新陳代謝(ターンオーバー)を
高める作用もあるので肌を美しく育ててくれます。
おおよそ男・女性の栄養摂取量は
- 男性:10mg
- 女性:8mg
◆ビタミンEを含む食品
- アーモンド
- 落花生
- 銀杏
- ひまわり油
を選ぶといいと思います。
◆食物繊維
食物繊維が欠乏することは、便秘状態につながるため体外に排泄できないと
そのまま分解・吸収され血液に変換されます。
そんな明らかな汚物から生成された血液が皮フを栄養すると、どう思いますか?
肌の細胞は内側からバランスを崩して、さまざまな肌トラブルを引き起こします。
また過剰摂取も注意が必要です。
下痢・ミネラル類の欠乏・消化不良などの原因になります。
バランスよく上手に付き合っていきましょう。
おおよそ男・女性の栄養摂取量は
- 男・女性:20~25g
◆食物繊維を含む食品
- キノコ類
- 野菜・穀物類
- 豆類
- 海藻類
を選択すると良いと思います。
紹介したい栄養素は、まだあるので次回に分けて紹介します。
お肌のトラブルに悩む方の、良い気づきになればと思います。
光幸はりきゅう院・接骨院 代表:庄司 有希