前立腺とは、男性生殖器系の付属腺のひとつです。骨盤内に存在します。

膀胱の出口周囲にあり、尿道を取り囲み後方には直腸があります。
前立腺があることで、排尿時の尿道壁の収縮をコントロールしたり
精液の一部成分の栄養に関係し、精子の運動を促進し射精の際に役立っています。
■前立腺炎とは?

前立腺炎は、前立腺に炎症や腫れが生じ下腹部・骨盤・会陰部周辺の痛みや違和感をはじめ

頻尿・残尿感や勃起不全(ED)などの生殖器障害を呈する疾患です。
10代~50代まで発症する年齢で、特に30代半ば~50代に好発します。
急性と慢性の病態があり、急性は細菌感染によるものがほとんどで
この期間では、基本薬物療法で病態の経過をみます。
急性期から、3ヶ月以上続いたものを慢性前立腺炎と一般的によばれます。
主な症状は、そのまま変わらないことが多いですが
慢性化した炎症によって、前立腺を支配・栄養をする神経や血管
周囲の臓器に障害や影響が波及することがあります。

特に、骨盤内腔を栄養する血管の鬱滞は慢性化した殆どの人に該当してきます。
これにより、痛みや股間や会陰部の不快感なども増強します。
また長期化すると【坐骨神経痛】【排便障害】【下肢の冷えやむくみ】に悩む方も
今まで臨床のなかで訴える方が多かったです。
慢性化した病態でも、α1ブロッカーやセルニルトンなどの薬物服用を続け
炎症の緩和を目的に服用しますが、症状が変わらないことも多いです。
そこで、当院へ来院される慢性前立腺炎でお困りの方の多くは鍼灸治療を行います。
状態によってですが、初回~複数回の治療で症状が緩和・消失の反応がみられ
そのまま慢性化した前立腺の炎症や痛み・排尿障害も改善が見込めます。
また、前立腺炎からの関連痛で現れる筋肉の過緊張の消失も必要なので
股関節や腰部・腹部の運動でセルフケアを継続すること大切もになってくるので
その指導も行わせていただきます。
では、治療でどういった箇所を鍼灸を行うのか?セルフケアの方法を
一部紹介しますので、参考にしてみてください。
■慢性前立腺炎に効果のある経穴
特に、臀部・仙骨・腹部にある経穴には下腹部にある内臓器官に現れた障害を
解消し働きを高める効能があります。


※治療で用いる経穴を一部抜粋。
使用した経穴は解剖学的にも、前立腺に関係する血管や神経の制限を緩和させ
徐々に、その働きを取り戻し関連痛や血液の鬱滞が消失し症状の改善が見込めてきます。
また自律神経系の乱れも症状の悪化を惹起することもあるのでカウンセリングで
抱えているストレスの原因に効果のある全身にある経穴から複数選定し用います。
他にも、下肢や胴体部の筋緊張を緩和させるためにマッサージや
腹部・下肢の血流障害に対して効果のあるセルフケアを行う必要もあります。
もちろんジョギングなども望ましいですが、運動を習慣にしてらっしゃらない人は
続かないことも考えられますので座りながらや寝た状態でも出来る方法を処方させていただきます。

例としては、座った状態で脚の開・閉排運動で骨盤・股関節の硬さを除去するための
運動などで、症状の緩和を目指し日々の習慣化するのも大切です。
勿論、この治療やセルフケアで全ての慢性前立腺炎のお悩みが変わらない場合もあるので
まずは来院していただき、現在の状態や全身症状をしっかりとカウンセリングさせていただき
その状態に的確に効果のある施術を提供させていただきます。
よろしければ、当院で根本に根拠のある治療を受けてみませんか?
ご相談・お問い合わせお待ちしております。
光幸はりきゅう院・接骨院 代表:庄司 有希