■更年期障害とは
閉経の前後は卵巣機能低下で女性ホルモン(エストロゲン)が
急激に減少することで様々な症状を惹起する障害を更年期障害と総称します。
女性の平均的な閉経年齢は50~54歳だといわれています。
更年期とは、女性の閉経10年前から閉経後5年の期間を指す言葉で
この時期に現れる様々な、不定愁訴症状を呈するのが特徴です。
しかし、現代を生きる女性の20~40代の働き盛りの年代でも生活環境や習慣、ストレスにより
同じような症状が現れるケースが多く、若年性更年期障害と呼ばれるものも存在します。
こういった状態により、自律神経系に影響がでます。
自律神経は【交感神経】【副交感神経】があります。
交感神経は、アクセルみたいなもので副交感神経は、ブレーキの役割を担います。
一方が興奮し働いているときは、他方は鎮まっています。
このバランスが崩れることで、支配を受ける器官の機能が変調を起こします。
■更年期障害の症状
代表的な症状は、ホットフラッシュ呼ばれる「のぼせ」や「ほてり」です。
- 心拍数・血圧の亢進
- 動悸
- 手足の冷え
- 急な発汗
- 肩こり
- 頭痛や頭重感
- 疲労感
- 不眠
- 集中力の低下
などの症状に悩まされ、日常生活に支障をきたします。
また、更年期を迎える頃には身の回りに様々なことが起きることが多いと思います。
親の死、子供がいれば独立、夫婦関係の変化、老後や健康への不安
こういった精神的に変化する時期が症状を惹起、誘因させることがわかっています。
■更年期障害の治療
エストロゲンなど女性ホルモン減少が原因であれば、ホルモン投与療法。
心因性のものが強ければ、自律神経調整剤や精神安定剤などの薬物療法を行います。
両者とも、対処療法を目的にしたもので止めればいずれ症状は繰り返します。
これに加えて、鍼灸治療で自律神経系の機能を整えて内臓器官や循環・神経系の
障害を変えていくことが可能なのでオススメです。
症状や治療を受けられる方の全身状態に合わせた経穴(ツボ)を選択し心地よい刺激で
症状の緩和・解消へと導きます。
また、食事やサプリメントなどで栄養素を効率良く吸収し役立たせることも重要です。
更年期障害に効果のある有効成分や栄養成分を摂取することで症状の解消だけでなく
予防治療も可能になってきます。一部紹介します。
- イソフラボン
- ローヤルゼリー
- ビタミンE
- ビタミンB1
などは、女性ホルモンや不定愁訴の症状に効果があることがわかっています。
注意点として、この成分だけを摂ればいいわけではありません。
他の栄養素との関係があってはじめて効果を発揮します。
しっかり改善したい方は、お話いたしますのでご相談下さい。
当院では、鍼灸や栄養面からのサポートなどで更年期障害の治療に対応しています。
お問い合わせお待ちしております。
光幸はりきゅう院・接骨院 代表:庄司 有希