生理(月経)に関する不調や悩みを訴える女性は多く、生活に影響が出る方もいます。
個人差はありますが、初潮の平均年齢は 12歳前後といわれ閉経は、45〜50歳くらいです。
単純計算でも40年近くの生理(月経)と女性は関わって生活を続けます。
平均周期で数えた場合、概ね450回~500回ぐらいの生理がくることなりますが
なぜ生理痛や身体への不調が現れるのでしょうか?
■原因
主に、病気が原因で起こる器質性のものと原因が特定しづらい機能性のものに分かれます。
前者は、20歳代〜中年以降女性に多く原因としては子宮筋腫・子宮内膜症
子宮の炎症・癒着・子宮後屈が関係してきます。
中には、子宮や卵巣への癌による場合もあるので症状が重い場合は
専門医の診察を医療機関で受ける必要があります。
後者は、20歳代前半の方に多く見られ特に婦人科疾患などはなく
女性ホルモンの分泌異常や、ストレスや生活習慣の不規則などにより
自律神経系のバランスが崩れ、内臓・血管系の機能障害が原因で起こると考えられています。
特に、エストロゲンやプロゲステロン・プロスタグランジンのホルモンが関係してきます
他にも、子宮の入り口が狭いことや出血時に子宮が圧迫され生理痛が生じることもあります。
生理不順は生理周期が、46日以上と長かったり逆に24日以内と短かったり
周期にばらつきがあることを言います。
毎月決まった周期では無いのですが、極端に短いor長い期間では異常と認められます。
これらは、不調だけではなく場合によっては不妊にもつながるため
改善するような対応が求められます。
■症状
- 腹部や腰部への痛み
- 頭痛
- 嘔気や嘔吐
- 食欲不振
- 貧血
- むくみ(足や顔など)
- 常に精神が安定しない(イライラ・不安感)
こういった症状を生理中だけではなく、前・後にも現れます。
■治療
医療機関を受診すれば、多くは薬物療法で症状を緩和を目的に行います。
主に、ピル・鎮痛剤・造血剤・ホルモン剤などです。
この際は、原因や症状の程度によって使用する薬物は異なってきます。
ですが、根本への解決にならない可能性が高いのが現実です。薬はあくまで対処療法。
当院での対応は、鍼灸での施術で心身の状態を整え自律神経の働きを安定させます。
また、食事の不摂生が身体の健康状態を蝕むので食生活や栄養面での指導も行い
症状の軽減や解消のサポートをさせていただきます。
鍼灸・中医学では、血液の滞りや血液の性質が関係してきます。
そのため、鍼灸で心地よい刺激で効果のある経穴へアプローチをします。
交感神経と副交感神経の働きが変わると自律神経系やホルモン系の分泌も整います。
ですが鍼灸施術は、あくまで身体の変化を与えることですので
これを続けていっても、完全な解決には至りません。
一番重要なのは、自身の意識レベルを上げて自分を見つめ健康水準を高めることです。
そのなかで栄養面に対し、気を配ることが大切です。
ビタミン・ミネラル・アミノ酸などの栄養素をバランスよく必要量を摂取しましょう。
また、有効な成分を重点的に摂取することも大切になります。
- イソフラボン:女性ホルモンに似た働きがある。
- カルシウム:日本人は基本的に足りない傾向で、精神を安定させます。
- マグネシウム:身体に水分が溜まるのを防ぐ。
- ビタミンE:体内の麻薬物質であるエンドルフィンを分泌させ痛みを緩和。
- ビタミンB群:ビタミンB群は神経系の働きを安定させたり子宮の収縮を緩める効果。特にビタミンB6は女性ホルモン代謝に働くので、症状の不快感を緩和させます。
一部ですが、この栄養素は非常にオススメです。
他にもありますが、この場では割愛させていただきます。
気になる方は、来院時にお話しさせていただきます。
施術期間は、長期的なものになることが殆どなので根気強く焦らず治していきましょう。
女性にとっては、デリケートな疾患だと思います。
男性に相談することに抵抗があると思いますが、問い合わせ等お待ちしております。
光幸はりきゅう院・接骨院 代表:庄司 有希