よければこちらも一緒にお読みください。

一般的に脱毛症は、今まで当然のように生えていた毛髪が頭皮から抜け落ち

一時的もしくは半永久的に生えてこなくなった状態を指します。

病的な原因でない限り、直接生命の危機に関わることはありませんが

脱毛症になってしまうことで、自分や他人に与える影響はとても強いです。

脱毛症に悩む人は、精神的・心理的にストレスを抱えることも多いと思います。

その悩みを鍼灸治療で、解決に導くことができるのをご存知ですか?

鍼灸治療の一番の魅力は、全身状態を狂わす症状を改善する最適な方法なのです。

では、なぜ効果があるのか?その詳細や脱毛症の原因・体質などを

まとめてみましたので、最後までぜひ読んでいただければと思います。

  • 脱毛症の一般的な原因
  • 脱毛症の東洋医学からの観点
  • ケアなどの予防方法

◆脱毛症の一般的な原因

  • 遺伝的・老化な要素
  • 精神的なストレスや過労
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 偏った食事や栄養不足
  • 病気(自己免疫疾患・細菌感染・甲状腺機能の異常など)
  • 薬の副作用
  • 過度なパーマやカラーの施術

などの要因が複雑に絡み合い、それがヒトの活動機能に悪影響を与えた結果

その矛先が毛髪にむくことで、脱毛症を発症することになります。

遺伝的な原因は、まだ解明されていない点が多いので完治に向かうのが

難しい場合が多いので、かなりの治療期間が必要になります。

病的な要因や薬の副作用も現在の状態が改善した後に変化があるので同様です。

他の要因も、毛周期(ヘアサイクル)を乱すことにつながります。

毛髪も身体から栄養を吸収して生きていますので自身の健康状態の

水準が落ちていけば毛髪も弱っていきます。

最低限のことですので、改善できる範囲から変えていきましょう。

◆脱毛症の東洋医学からの観点

髪は東洋医学では、五臓の腎と肝との関係があります。

また、「髪は余血」といわれ血との関係も深いです。

この腎・肝・血に不特定多数の因子が原因となり機能を低下させることで

髪へのトラブルになると考えられています。

不特定多数の原因で関与性が高いものとして精神的なストレスや

それの発散目的にする不摂生な飲食物が挙げられます。

そのため毛髪の脱毛症における治療や完治は短期的な解決は難しく

ある程度の治療期間を重ねていき治療効果を高めていくことと

不特定多数の原因の解決も自分自身で見つけ解決するのも必要になります。

主に4つの脱毛症に陥りやすいタイプがあるので紹介していきます。

  • 血熱証
  • 肝腎陰虚証
  • 気血両虚証
  • 気滞血瘀証

とよばれる病証により脱毛症を発症しますので、どういった体質でなるのか

病証ごとに説明していきます。

■血熱証

この病証では、脱毛は突然起き部分的に抜け落ちていきます。

頭皮に痒みを伴い、ひどい場合は頭部全体の脱毛や眉毛なども抜け落ちます。

こういった脱毛症になる人は、外部から熱性のものが体内に入れることで

血の性質が熱を帯びてしまい、その血で栄養された毛髪が弱り抜け落ちます。

主に、塩味の強いものや辛く刺激的なもの、味が濃く脂っこいものを好む食生活

過度な飲酒量などを好むことで熱の性質を持った血液を生成してしまいます。

また肝が血を蔵血しており、精神的ストレスや情動の変化、特に怒・イライラが

肝を傷つけるので、血熱のなると考えられています。

またこういった体質の方は、頭部に熱が籠ったり乾燥しやすく

口渇や便秘傾向、ニキビや肌荒れも起きやすいです。

女性では、月経の周期が早まったり経血量が多くなったりします。

◾️肝腎陰虚証

脱毛の起きやすい箇所は、頭頂部や前額部に多く頭皮は油っぽくなり

毛髪の質は色艶がなく細く軟弱でコシが弱いのが特徴です。

この病証は、肝の血不足と腎の精・陰液不足が原因で脱毛症が起こります。

精はエネルギーと捉えていただけるといいと思います。

この肝血を栄養するのは腎精であり、腎精の栄養をするのは肝血と

互いに滋養し合い、身体の活動に関与しています。

この病証になると髪を栄養する、血と精の関係性が崩れてしまい髪を栄養できず

髪の状態が弱ってしまい、最終的には抜け落ちてしまうのです。

比較的、年齢の高い方に多くみられるのが特徴です。

老化により腎精は消耗がドンドンされていきます。

その結果、腎精が消耗すれば肝血が滋養できずに相互のバランスが崩れ

肝腎陰虚証になると考えられています。

他にも、不自然な寝汗・口や喉の渇き・耳鳴り・めまい・不眠・足腰のだるさの

症状を身体に感じることが多いです。

また女性では、過少月経になりやすいのも特徴です。

◾️気血両虚証

年齢に関係なく起こる脱毛症で、徐々に毛髪が抜けていき

最終的には少量の毛髪しか生え残っていないタイプの脱毛症です。

また抜け落ちた箇所の頭皮は、力がなくハリが弱く軟かい。

過労や長期的に体調が悪い状態によって、気(エネルギー)や血が傷ついたり

気が不足し血が生成されず欠乏するので脱毛につながります。

また産後の多量出血が原因でも気と血が不足し毛髪が抜けることもあります。

血は髪の栄養といいましたが、この血は気により全身に運ばれます。

つまり気が少なければ血の質が落ち、栄養されにくくなるだけでなく

毛髪を満たすほど運ばれないため頭皮から抜け落ちるというわけです。

徐々に抜け落ちるのは、気血両虚証の病証が髪に現れるまで

時間が掛かるためと考えられるためと言われています。

他にも、息切れしやすい・倦怠感・何もしていなくても汗をかく・不眠・二度寝

動悸・めまいなどの症状も感じやすいです。

■気滞血瘀証

部分的だけでなく全体的にも脱毛症が起こりやすく、他にも頭痛や

頭皮のピリつき感や痒みなどを伴うことが多い、進行性の脱毛症。

この病証では、精神的なストレスが原因で気が停滞してしまい

血の運行を妨げ質が劣化し瘀血を生じます。

気と血の巡りが悪くなるので、頭部に必要な血や栄養が十分に送り届けられず

毛髪を栄養できないので脱毛が起きてしまいます。

瘀血の特徴として、その場に固定・留まるため頭部に痒みや痛みが現れます。

身体に感じる他覚症状に、胸や脇の張ったような痛み・イライラしやすい。

また女性では、月経前に乳房が強く張り痛みを伴う・また月経痛が強く

経血の色は、暗紫色で血の塊が著明。

この4つの病証に該当するものがあれば、それに沿った治療方針で鍼灸を行い

体質を改善するために必要なことを自身で行うことで脱毛症の根本が変わります。

◆ケア・予防方法

1.適度・適切な洗髪を心がける

頭皮を清潔に保ち、丈夫な髪を育てる目的があります。

ですが、過剰なシャンプー剤を用いての洗髪や頭皮を強く擦ったり爪を立て

頭皮への過剰刺激などは避け注意して行いましょう。

頭皮からも洗髪剤の栄養が経皮吸収されますので丁寧が大切です。

2.頭皮の血流を促進させる

頭皮の血流の促進は、赤血球により酸素や栄養素が十分に運搬・補給され

脱毛症の予防や改善にも効果があります。

指の腹で優しく、マッサージをしてみましょう。

3.ストレスの解消方法を見つける

ストレスがヒトの生命機能に強く影響を与えるのはみなさん分かっていると思います。

ストレスの緩和は健康維持・向上には必須です。

自分の好きな or 合った解消法を試してみましょう。

4.規則正しい生活習慣・栄養の摂れた食事を心がける

寝不足や就寝時間がまちまち、これでは身体のリセットができないので

翌日の体調や健康状態にも影響を与えます。

また自律神経やホルモンバランスを自ら崩すことにもなります。

食事も栄養素を意識し、三食摂るのは必須です。

足りないと思う栄養素は、サプリメントで補うのもオススメ(米産が品質など◯)

5.禁煙をなるべく意識する

喫煙は、動脈と静脈の交通である毛細血管を収縮させ働きを弱めます。

それより血液の循環・交換が悪くなるので脱毛症の原因や悪化につながります。

育毛剤も使用することは問題ないですが、あくまで髪に栄養を与えてるだけです。

髪が生えない根本には何も改善できていないこともお忘れなく。

当院では、脱毛症をはじめ他の頭部トラブルの治療も行います。

時間がかかる治療ではありますが、一緒に悩みを解決していきませんか?

問い合わせや、予約などお持ちしています。

光幸はりきゅう院・接骨院 代表:庄司 有希