主に、風邪症候群・気管支炎・気管支喘息の症状緩和に漢方薬を用います。

ただ、感染による疾患には一般的な薬物との併用が必要になります。

こちらも活用いただけると、よろしいかと思いますので読んでみてください。

◆麦門冬湯(バクモンドウトウ):製品番号29

麦門冬(バクモントウ)・半夏(ハンゲ)・大棗(タイソウ)・甘草(カンゾウ)・人参・粳米(コウベイ)の生薬で製剤された漢方です。

風邪症候群のあとに長引く咳嗽に有用です。

激しい咳が頻発し、顔面が赤くなるほど咳き込む。

粘り気のある痰がでて、口や喉の乾燥で違和感がある高齢者や妊婦に処方されやすい。

気管支炎・気管支喘息をはじめ、慢性閉塞性肺疾患(COPD)・気管支拡張症の呼吸器疾患や

糖尿病やシェーグレン症候群などにも有効です。

◆桂枝湯(ケイシトウ):製品番号45

桂皮(ケイヒ)・芍薬(シャクヤク)・大棗(タイソウ)・甘草(カンゾウ)・生姜(ショウキョウ)の生薬で製剤された漢方です。

風邪の初期で寒気があり、発汗がある場合に適しています。

高齢者や妊婦にも用いることもできます。

体力が落ちていて、悪寒や頭痛、発熱があり筋肉痛などの症状に処方されます。

風邪症候群の人に処方されますが、関節リウマチにも応用されます。

◆麻杏甘石湯(マキョウカンセキトウ):製品番号55

石膏(セッコウ)・杏仁(キョウニン)・麻黄(マオウ)・甘草(カンゾウ)の生薬で製剤された漢方です。

激しい咳や気管支喘息の急性期などに用いられます。また小児喘息の急性期に有用です。

この症状がある人に使います。

激しい咳があり、汗をかいて口が渇き熱感があるときや粘稠で切れにくい痰を伴う。

喘鳴や呼吸困難などの症状を緩和させます。

風邪症候群や気管支喘息(急性期)・気管支炎(急性・慢性)にも有用です。

他にも咽頭炎や喉頭炎でも服用ができます。

◆滋陰降火湯(ジインコウカトウ):製品番号93

蒼朮(ソウジュツ)・地黄(ジオウ)・芍薬・陳皮(チンピ)・天門冬(テンモンドウ)・当帰(トウキ)・麦門冬(バクモンドウ)・黄柏(オウバク)・甘草・知母(チモ)の生薬で製剤された漢方です。

身体の乾燥を補う作用があり、就寝時の咳や喉が乾燥して痰がでない咳によく用いられます。

他にも、体力の低下・肌の乾燥や微熱・便秘・ほてりなどの症状がある人に用います。

風邪症候群・気管支炎・気管支喘息にも用いますが、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患

咽頭炎・喉頭炎・上気道炎にも用いられます。

今回は、この4つの漢方薬を紹介させていただきました。

また別のブログで他の呼吸器系疾患に服用する漢方薬を紹介していきます。

今では薬局でも、自分でお買い求めできる時代ですので

しっかり選択できるように知識として覚えていただけたらと思います。

光幸はりきゅう院・接骨院 代表:庄司 有希