ウイルス性腸炎とは、ウイルスが原因で引き起こされる胃腸の感染症です。
主に 嘔吐、下痢、腹痛、発熱などの症状を伴います。
ウイルスによって腸の粘膜が炎症を起こし、水分の吸収が妨げられるため
下痢や脱水症状が現れることが特徴です。  

☆主な原因ウイルス

■ノロウイルス(成人・子どもに多い。冬に流行しやすい。嘔吐・下痢が激しい)  
■ロタウイルス(乳幼児に多い。白色の水様性下痢が特徴)  
■アデノウイルス(年間を通じて感染しやすい。長引く下痢)  
■アストロウイルス(乳幼児や高齢者で発症しやすい。比較的軽症)
  

☆感染経路

汚染された食べ物・水を摂取(経口感染)
感染者の便や嘔吐物を介した接触感染
ウイルスが付着した手や物を介した二次感染  

☆治療と対処

ウイルス性腸炎に対する特効薬はないので対症療法(症状を和らげる治療)が中心です。  
水分補給(経口補水液・スポーツドリンク・薄めたスープなど)  
食事は消化の良いもの(おかゆ、うどん、すりおろしリンゴ、ヨーグルトなど)  
整腸剤の服用(医師の指示に従う)
症状が重い場合は医療機関を受診(特に乳幼児や高齢者は脱水に注意)  

☆予防策

手洗い・消毒(特にトイレ後や食事前)  
食品の加熱処理(ノロウイルスは85℃以上で1分以上加熱)  
タオルや食器の共有を避ける   

ウイルス性腸炎は感染力が強く、家庭や施設内で広がりやすいため、早めの対処と予防が大切です。

感染後の腹部の不快感や、身体の倦怠感などは時間が経過することで解消もできますが
気になる方は、鍼灸や吸い玉などで不調を早期的に解消できます。

光幸はりきゅう院・接骨院 代表:庄司 有希