ぎっくり腰の原因・症状・対処方法

ぎっくり腰は、正式には「急性腰痛症」と呼ばれ、突然腰に激しい痛みが走る症状です。

その原因・症状・対処方法について詳しく解説します。


ぎっくり腰の原因

ぎっくり腰の主な原因は、筋肉・関節・椎間板・靭帯などの損傷や炎症です。

1. 筋肉や筋膜の損傷

  • 無理な姿勢での動作(重いものを持ち上げる、急な方向転換 など)
  • 筋肉の疲労や血流不足による硬直
  • 背部・腹部の体幹の筋力不足

2. 椎間関節のズレや炎症

  • 腰椎の椎体関節の捻れや傾きの運動でズレが生じ炎症を起こす
  • 反り腰や猫背などの姿勢不良が影響し、アライメント(整合)が崩れる

3. 椎間板の負担

  • 椎間板に強い圧力がかかり、炎症を起こす
  • 長時間の座り姿勢や中腰作業で、より椎間板への圧力

4. 靭帯や関節の損傷

  • 突然の動きで椎体を結合する靭帯に負担がかかる

ぎっくり腰の症状

ぎっくり腰の症状は個人差がありますが、一般的には以下のような特徴があります。

突然の腰の激痛
立ち上がれない・動くと痛む
前かがみや姿勢など体位変換が困難
腰が固まったように感じる
腰以外(お尻や太もも)に痛みや違和感が広がる

痛みの強さや回復までの期間は、軽度なら数日、重症なら2週間以上かかることもあります。


ぎっくり腰の対処方法(発症直後)

1. まずは安静にする

発症直後は無理に動かさず、痛みが和らぐ姿勢で休みます。

寝るのが負担が加わりにくく、座っているのが一番腰椎や椎間板への負担が大!
仰向けで膝を曲げる(膝の下にクッション)→腹圧を調整できる
横向きで膝を軽く曲げる(胎児のような姿勢)

ただ長時間寝たままにすると回復が遅れる ので、動ける範囲で体位変換や歩きましょう。

2. 冷やす

アイシングは最近、賛否両論があるので正解はありませんが

  • 発症直後(24~48時間)でジンジン患部がする
  • 冷やす(アイスパック)→ 炎症を抑え、痛みを軽減
  • (痛みが落ち着いてきたら)炎症の消失・受傷後7日前後
  • 温める(ホットパックやお風呂)→ 血流を促し、回復をサポート

3. 痛みがひどい場合は鎮痛剤を活用

あまりにも初期で痛みが我慢できなければ痛み止め(ロキソニン・イブプロフェンなどを

服用すると、痛みの緩和に役立ちます。湿布や塗り薬も併用可能です。


ぎっくり腰の回復を早める対処方法

ぎっくり腰の回復には、マッサージや鍼灸などの施術で

負傷後に緊張した筋肉を弛緩させたり、血管内に残った痛みの物質を取り除く。

こういった対処方法もオススメです。

硬くなった筋肉に刺した鍼に電気を流すことで、より効果が期待できることもあります。

ほかにも…

痛みが和らいだら軽いストレッチ
デスクワーク時は1時間に1回立ち上がり動く

などで、身体が緊張しないような意識も必要です。

注意・NG行動

前かがみの時、重いものを持ちますが自分より遠くで持ち上げない。

なるべく、自分の身体・おへその近くで持つ習慣を!


ぎっくり腰が治らない・悪化する場合

以下のような症状がある場合は、病院を受診 しましょう。

痛みが2週間以上続く
足のしびれや感覚異常がある
排尿・排便に異常がある

など

この場合、 ヘルニア・坐骨神経痛・圧迫骨折などの可能性 も考えられるため

病院・整形外科を受診してください。

初期の段階で、こういった状態があれば同様に専門機関を受診するのが望ましいです。


ぎっくり腰は予防することが重要

ぎっくり腰だけではありませんが、突然発症する身体の痛みは

ならないための準備が大切になります。

1. 姿勢を改善する

適度な運動やストレッチ、マッサージなどで筋肉のストレスへ対処。

また姿勢の改善には、運動療法で姿勢が崩れる原因の筋肉を鍛えるのも重要です。

☆当院で対応しています。

  • デスクワーク時は正しい姿勢を意識
  • 腰に負担の少ない座り方(骨盤を立てる)

2. 筋力をつける(体幹トレーニング)

  • プランク・スクワット・ドローイン などを習慣化
  • 腹筋・背筋を鍛えて腰への負担を軽減

3. こまめにストレッチ

  • 腰・お尻・太もものストレッチ で柔軟性を高める
  • 朝起きる前や長時間座った後に軽いストレッチをする

4. 急な動作を避ける

  • 重いものを持つときは 膝を曲げて腰を落とす
  • 急に動かず、ゆっくり姿勢を変える

☆当院では、保険を適応し施術が可能です!

急性の腰痛で受傷機転があれば、保険施術の対応内になります。

来院の際は、保険証をお持ちになってください。

光幸はりきゅう院・接骨院 代表:庄司 有希