刺絡(しらく)療法とは?

刺絡療法とは、特定のツボや毛細血管が集まる部位に専用の針を刺し

皮膚に微細な傷をつけ出血させて、少量の血液を滲出させる方法です。

現代医学でいう「局所的な血流へのアプローチ」と

東洋医学の「瘀血(おけつ/滞った血)」へのアプローチを意味します。


施術の方法

刺絡には大きく分けて、指先などから少量を出す「井穴(せいけつ)刺絡」と

吸い玉(カッピング)を併用する「吸角(きゅうかく)刺絡」があります。

1. 井穴刺絡(せいけつしらく)

手足の爪の生え際にある「井穴」というツボに、三稜針(さんりょうしん)や

微細な針を刺し数滴の血液を出します。

自律神経の調整に非常に効果があるといわれています。

また冷え性や、手のこわばり・肌の荒れにもオススメです。

2. 皮部刺絡(ひぶしらく)

皮膚表面に浮き出た細い血管(クモ状血管腫など)や、痛み・熱感がある部位を

直接鍼を刺し、その後吸い玉を用いて鬱血を取り除きます。


医学的・鍼灸的メカニズムと効果

刺絡がなぜ体に効くのか?2つの視点から説明します。

1. 東洋医学的観点:瀉法(しゃほう)

東洋医学では、痛みや不調の原因を「気血の滞り(瘀血)」と考えます。

  • お血の解消: 滞って古くなった血液を物理的に取り除くことで、新しい血液の巡りを促します。
  • 清熱作用: 体内にこもった異常な熱を、血液とともに逃がします(高熱や炎症の緩和)。

2. 現代医学的観点:微小循環へのアプローチ

  • 血流の再開: 局所の鬱血を取り除くことで、新鮮な酸素と栄養を含んだ血液が流れ込み、組織の修復を早めます。
  • 自律神経の調整: 特に指先の刺激は、交感神経の過緊張を抑制し、副交感神経を優位にする働きがあります。
  • 消炎・鎮痛: 痛み物質(ブラジキニンなど)を血液と共に物理的に排出し症状の変化が期待できます。

どのような病状に適応するのか?

刺絡は、特に「痛み」「熱を伴う炎症」「自律神経の乱れ」に効果を発揮します。

  • 自律神経系: 不眠、めまい、更年期障害、自律神経失調症。
  • アレルギー・炎症: アトピー性皮膚炎、喘息、急性結膜炎。
  • 痛み・凝り: ひどい肩こり、腰痛、五十肩、頭痛。
  • その他: 高血圧の随伴症状、手足のしびれ、慢性的な疲労感。

注意点と安全性

刺絡療法は、医師や鍼灸師が行える行為です。

また以下の、点も安全に刺絡療法を行う上で重要になってきます。

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