こちらのブログも参考にお読みください。
https://b-and-h.jp/blog/1089【ゴルフスイングを解剖-効率を良くするには】
今回のブログでは、ゴルフスイングを各段階で必要な筋肉やポイントなど
基本的な内容を紹介させていただきます。
◆テイクバック期(アップ・バックスイング)
このスイング動作期の特徴は、身体に対して他のスイング動作と比べて
組織への張力や身体への力学的ストレスが少ない、ということです。
テイクバック期では、身体のバランス・固有受容器・関節の可動域
筋肉の操作性などが重要な役割を果たしています。
※固有受容器とは位置把握・動作・力の受容器を指す。関節・筋・皮膚と関係する。
ここで各関節の動きと筋肉を解説いたします。
まずはクラブをトップの位置まで挙げた際は
スイングの送り出し側(右側)の肩関節は複合運動による外旋+外転動作
ターゲット側(左側)の肩関節の外転+内旋+内転動作が行われる。
脊柱の回旋動作(カップリングモーションによる側屈)や
トップに近づくにつれ、回旋動作には外腹斜筋などに力を込める。
また下半身においても軌跡側の股関節は内旋方向への運動、目標側の股関節の外旋
軌跡側の大腿四頭筋・中臀筋や大臀筋それに下腿の下腿三頭筋などが優位になり
これらの筋肉が効率・効果的に働き、それに連動して広背筋や多裂筋
菱形筋・腹斜筋・棘下筋・小円筋・大円筋などが働くのです。
そして、この動作が適正に誤差がなく行われることが重要になってくる。
ここで認識を誤ってはいけないのが、大筋群を鍛えるという考えだけで
身体を構築していくことは避けるべきです。
最も必要なスキルは、可動性や柔軟性を向上することが必要になってきます。
ここに時間を割くことが不足するゴルファーが、どうしても多い印象である。
テイクバックにおいて、自身の身体の関節運動を望ましい位置まで動かし
バランスを保つことができないと、筋肉の出力や爆発力を獲得しても
この後のスイング動作期にマイナスな要素を与えることになってしまいます。
その結果、可動域の制限を感じる関節周囲の筋肉が負担を受け続けると
筋肉の損傷に留まらず、直接関節を壊したり構成組織である軟部組織に出現する
外傷やオーバユースによる使いすぎ症候群を発症し、効率的なスイングから
どんどん離れていくことなります。
◆ダウンスイング期
テイクバックからダウンスイングの転換において求められることは
関節の協調性(別々の物を一つにする)とともに下半身と骨盤をエネルギーを
上半身から分離する能力が非常に重要になってきます。
この転換の際、各関節の筋肉の収縮効率を最大化する状態・位置にまで
下半身を可動させるこによってダウンスイングが開始される。
送り出し側(右側)の下肢では、主に大腿四頭筋・大内転筋・大臀筋
ハムストリングス(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)
腓腹筋(下腿三頭筋・ヒラメ筋)の筋活動により膝関節と股関節の伸展
足関節の底屈運動を行うことで、体重を目標側(左側)へ乗せることを助ける。
そして目標側(左側)では、大腿四頭筋が収縮し膝関節を伸展させるとともに
大臀筋の作用によって股関節の伸展動作を行います。
また股関節の主要筋であるである、梨状筋・中臀筋・小臀筋・閉鎖筋の作用で
股関節の側方移動への安定性と、股関節の内旋運動を行う。
この左右の運動連鎖・下半身の筋群の活動は地面へ向けて押し込む反力を通じて
インパクト時に必要な位置へと腕を送るために必要になってきます。
次は上半身に焦点を当ててみましょう。
腹部では、コアの機能が重要になってきます。
コアとは、腹横筋・骨盤底筋・多裂筋・横隔膜の4つの筋で構成される
腰部・股部・胸郭を支える身体にとって重要になります。
特に腹横筋は、下半身からのエネルギーを上半身に伝える架け橋効果において
なくてはならない存在ですので、この筋肉をコントロールすることは必須です。
そして、コアにおいては他にも腹斜筋や大腰筋が強く働くことで
股関節伸展時にクランチに近い姿勢を作ることで、胸部がボールの直上に残したまま
骨盤を後傾、腹部の引き込むように誘導させる。
また目標側(左側)の広背筋は、身体を引き寄せるように作用し
左右の大胸筋により生み出したパワーに対抗し、身体の開きなどを助けます。
◆フォロースルー期
このフォロースルー期は、ボールのインパクト後の身体を減速・固定に役割をなす。
特にスイング後にかかる遠心力、腕への減速を行う。
このフォロースルー期は、負荷が強いのが特徴の一つです。
その理由としては、ここで関係の深い筋群は減速をするために
遠心性(伸長性・エキセントリック)収縮を行うためである。
フォロースルー時のゴルファーに関係する筋肉は
送り出し側(右側)の大臀筋や中臀筋などの臀部の筋群
そして、体幹の支持するコア【腹横筋・多裂筋・骨盤底筋・横隔膜】に
腹斜筋・腰方形筋・大腰筋・腹直筋、このあたりが最大パワーを発揮
また、身体の減速を行うために重要な筋群になります。
肩甲帯付近に焦点を当てると、広背筋と肩甲骨を脊柱(上・中胸椎)と胸郭に
固定する前鋸筋・大菱形筋・小菱形筋・肩甲挙筋や
ローテーター・カフ(回旋筋腱板)である棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋が
機能・筋出力・スタミナが備わっていると、肩関節がその可動域が
初期〜終期に向かうのにつれ肩甲骨が高速的にブレやズレが起きるのを防ぎます。
ここまでがゴルフスイングの各段階で使われる筋肉の説明になります。
次回のブログでは、スイング動作での身体への理解と
スイング動作で、よりパワーの伝達の詳細をまとめていきますので
お読みになっていただき参考にしてください。
当院の施術コース【光幸スタンダードコース】ではマッサージと整体療法にて
身体の筋肉や関節の緊張・制限を取り除く治療と
正しい関節の運動や、バランスの崩れた組織の修正方法を指導させていただき
不自由のないゴルフの動作を確立するサポートに対応しております。
ご興味・施術を受けたいという方はお問い合わせ、ご予約お待ちしております。
光幸はりきゅう院・接骨院 代表:庄司 有希