前回は、ゴルフのスイングを各期ごとを解剖した内容を投稿しました。

https://b-and-h.jp/blog/1216【ゴルフスイング × 各スイング動作を解剖】

このブログでは、ゴルフにおいて更なるスキルアップが可能になる内容

  • よりパワーを伝達するには?

をお伝えできればと思います。

◆ゴルフにおけるパワー伝達

右利きのゴルファーでは、ダウンスイングを始動するときに

その体重は目標側(左側)に向かいシフトしていきます。

このとき、目標側の左膝を同側の足の上に位置することで行われる。

この位置関係が理想的であり、力みなくダウンスイングに落とし込めれば

パワーを生み出すことが可能になります。

膝を足の上に位置できれば、大腿四頭筋を効率的に活動させ

膝関節の伸展が行われ、大臀筋とハムストリングス(大腿二頭筋・半腱・半膜様筋)は

股関節と骨盤を伸展させるために円滑に収縮することが可能になる。

この伸展運動が組み合わさることで、目標側の足を地面にしっかり踏み込め

その地面反力がゴルファーの下半身から伝わり骨盤〜コアへと無理なく伝わる。

そして骨盤のエネルギー・コアの伝達機能が強靭であり可動域に問題がなければ

そのパワーは、肩関節の複合組織にしっかりと活用することができます。

肩関節は頚・胸・腰椎の脊柱、胸郭、肩甲骨につながる筋群と

肩甲骨と上腕をつなぐ筋群で支持され構成されている。

下半身 ⇨ 骨盤 ⇨ コアから伝達されるエネルギーを肩関節へ適切に機能すれば

このエネルギーは、上腕 ⇨ クラブへと伝えられ最終地点のボールの圧縮に使われ

必然的にボールの飛距離が伸びることになるはずである。

また脚がパワーを発揮しやすい位置にすることでプッシュショット的な

スライス性のスイングを減らすことも実現できる。

※プッシュショット

スイングがインサイドからアウトサイドに振ってしまい右にボールが飛び出ること。

目標方向に向かう下肢の側方へのシフトはダウンスイングのプレーン

前方、目標側へ移動させる。

※スイングのプレーンスイング時、クラブがつくる平面の軌道のこと。

その結果、クラブのスイングアークは自動的により内側に入った軌道を描けます。

スイングアークスイング時のクラブヘッドが描く円弧の軌道のこと。

このことからも、下半身特に膝関節はどれだけ重要と言えるのがわかります。

またゴルファーがスイングを上半身で開始するとき、クラブの角運動量は

ダウンスイング時にクラブヘッドが身体から離れる方向へのパワーを発生させる。

スイングを開始すると、この角運動量は慣性によってゴルファーの身体に対する

抵抗となり身体が目標方向へ動くのを防ぐ。

見た目にはゴルファーが速い腰のターンをしているように見える。

しかし腰が速く回転する結果、軌跡側の肩がボールに向けて前方へ動くにつれて

クラブが身体から離れる方向に移動してしまい、プッシュショット型の

スライスを生み出すスイングプレーンを動作として行なってしまう。

こういったストレスを抱えている人は、腰の回転を改善することよりも

パワーを腕で生み出そうとして脚を目標方向へシフトさせるように運動できていない

ことに問題があるので、そこを意識し修正すればパワーはしっかり伝達される。

脚で地面を押し込むことを覚えると、見かけ上速く回転する腰は自動的に

ゆっくりとした運動になり、クラブヘッドはより簡単にボールを

側面からしっかり捉えることが確実にできるようになる。

また腰の回転が早く、ラインの内側からもボールをヒットさせることが

難しいゴルファーの場合は、骨盤・股関節の回旋にエラーが生じており

腰や背中の回旋を中心に運動を行なっていることがエネルギーの伝達を妨げている。

この状態が、長い期間続くことで関節や、その構成体や筋肉など

様々な組織へストレスを与え、疲労が原因となり怪我へつながることになる。

上記の内容を解消・改善するためにはエクササイズやトレーニングにより

骨盤に付着する筋群の操作性や活動力を獲得することで、骨盤の安定性や

回転する動作を獲得できる可能性があります。

そういった問題を当院の施術コースである【光幸スタンダードコース】で

解決できる可能性をご提供しております。

お問い合わせ・ご予約お待ちしています。

光幸はりきゅう院・接骨院 代表:庄司 有希