ゴルフスイングは複数へのスイングプレーン・動きの方向であり

身体のほとんどの関節を、その可動域をギリギリまで使います。

なので関節あるいは筋肉の可動性に制限があると、それが起因となって

多くのマイナスの影響が生じ、パフォーマンスの低下怪我や障害のリスクの増加

ゴルフのプレイへの楽しみが低下、などにつながります。

その反対に、十分な可動性の確保があれば障害の予防や

スイングの調和・正確性・パワーの発揮のための基盤が得られます。

ゴルフスイングは、他のブログでも紹介したように

スイングの一貫性には、数多くの能力やスキルに依存している。

それには、動性・安定性・筋力・パワー・持久力・バランス能力・ボディアウェアネスである。

このどれが欠けても、スイングが部分的に損なわれてしまいます。

欠損したスキルが大きいほど、マイナスの影響は大きくなる。

ゴルフスイングを通して、決まった関節角度や動作を繰り返す身体の能力は

重いウエイトを持ち上げることができる能力も必要な場合もあるが

クラブのヘッドスピードを高める点において有効である。

特に可動性は、ゴルフにおいて中心的な役割を持っています。

それが、他の要素を高めることにつながってきます。

つまり身体の数あるパーツは、その可動範囲のなかで十分な力強さで機能する

能力が弱かったり、制限があると他のパーツで補い運動パターンを行ってしまいます。

この代償運動は、その部分に関係する筋肉や関節へストレスをもたらします。

そこで、今回は可動性を増やすことを中心に他の要素が獲得できる

エクササイズを紹介していきますので、参考・実践にしてみてください。

■ドルフィン・トゥ・プランク

練習場でボールを打つのとは違い、ゴルフ場では整った状況でのライは期待できない。

時として、ボールが足よりも下に位置したり上にあったりもします。

また、ラフのどこかに埋まっていることだってある。

こういった状況で、適切なアドレスポジションをとるための柔軟性や

グリーンに向けて200ヤード超えのショットを試みる際に姿勢を維持するための

筋力や安定力を持っていることが大切です。

この能力の獲得は、さらなるスコアアップを可能にしてくれます。

必要と感じた方は、参考にして実践してみましょう。

①前腕とつま先を地面につけ、身体をまっすぐに伸ばした姿勢を保つ。

②お尻を持ち上げて、股関節を引き込むように身体を折り曲げる。

③膝関節は曲げないほうがよいが、上体が曲がるようなら膝は少し曲げて行う。

④30~60秒その姿勢を維持し、ゆっくり息を吐きながら膝をゆるめ地面につける。

30~60秒×3セットを行い日々取り入れましょう。

この筋肉を鍛えることができます。

また、スキルアップや柔軟性がもとからある人は前腕でなく手掌をつけ行うことで

バリエーションを変えてエクササイズを可能にできます。

■ハイプランク・ニーアンダーズ

深いラフでショットを行う際、クラブヘッドを芝に対して振り抜く中で

姿勢を維持するための筋力を発揮しつつ、骨盤と体幹の動きに適切に

分離することができるのが重要になってきます。

この分離運動が上手く行えることで、クラブヘッドの運動量を加速させ

ボールがラフから抜け出せる確率をグッと高められます。

必要と感じた方は、参考にして実践してみましょう。

①プッシュアップの姿勢をとり、身体はまっすぐ伸ばす。

②片脚をゆっくり床から離し、膝を曲げてお尻の高さまで持ち上げる。

③そのままの姿勢で静止して、最初姿勢に戻り反対脚も行う。

この動作を繰り返し行い、10回×3セットを日々取り入れましょう。

動作を行うことに慣れてきたら、回数を増やしてエクササイズの効果を高めましょう。

この筋肉を鍛えることができます。

◆スパイダー・プッシュアップ

筋力と可動性の両方とも、あらゆるゴルフショットに必要とされます。

不自然な姿勢で、高い水準のショットを行うためには

適正な股関節と体幹の可動性がなければならない。

通常のショットですら、必要な股関節の可動性が不足している

ゴルファーは多く、適切なトレーニングなしでより難しいショットを

試みることは障害に結びつきやすいです。

このエクササイズは、上半身と体幹の筋力を鍛えながら股関節の機能を高められます。

必要と感じた方は、参考にして実践してみましょう。

①プッシュアップの姿勢をとる。

②腕を下げた時に右膝を右手に向け曲げていきます。大腿部が地面と水平になるように。

③最初の姿勢に戻って、反対側の脚も行う。

この動作を繰り返し行い、10回×3セットを日々取り入れましょう。

動作を行うことに慣れてきたら、回数を増やしてエクササイズの効果を高めましょう。

この筋肉を鍛えることができます。

◆シット・ローテーション&シングルアームリーチ

リード側の腕をまっすぐに伸ばしてダウンスイングの回転半径を大きくする際

骨盤、腹部、肩に十分な可動性が必要とされる。

これのどこかの動きが制限されると、肩と手の間でできる回転半径の減少

=肘関節の屈曲が生じてしまいます。

その結果、動作の連係が悪くなり発揮できるパワーが減少してしまいます。

それは、他関節運動により代償運動を引き起こすので

このエクササイズで、しっかりそれを防げるように実践していきましょう。

①膝を揃えて座り曲げて、踵は地面につける。胸の前で腕をまっすぐ伸ばしクラブを握る。

②少しだけ後方に上半身を倒す。腰部は過度に反ったりしない。

③クラブを右手だけで持ち、右腕を後に回す。体幹も頭部も同じく。

④最初の姿勢に戻り、反対側も行う。

この動作を繰り返し行い、10回×3セットを日々取り入れましょう。

動作を行うことに慣れてきたら、回数を増やしてエクササイズの効果を高めましょう。

この筋肉を鍛えることができます。

この4つのエクササイズを、頻度×継続することで身体の操作性に変化は必ず出ます。

最初は、エクササイズのフォームが上手くできずに試行錯誤する可能性がありますが

そこでくじけずに、トライ&エラーでフォームを身につけみてください。

また、このエクササイズはプロでもアマチュアのくくりは関係ありません。

参考にしていただきゴルフ上達のため、ぜひ実践してみてください。

身体にあきらかな異常や障害があれば、当院へお問い合わせください。

改善に尽力いたします。

光幸はりきゅう院・接骨院 代表:庄司 有希