頭痛によって日常生活などに辛い影響がでている人は多いと思います。

ですが、ひと言で頭痛といってもその原因や症状は細かく違います。

このブログでは、比較的発症率が高く当院で治療の対応できるものを紹介していきます。

そもそも頭痛とは、頭部に感ずる疼痛の総称です。

しかし痛覚を受容する侵害受容器は数多く存在しています。

  • 血管系頭蓋外の動・静脈、静脈洞、硬膜動脈、脳底部大動・静脈
  • 膜組織腱膜、筋膜、骨膜、硬膜
  • 皮膚
  • 脳神経系三叉神経、舌咽神経、迷走神経

これらの、どれかに刺激が発生し頭痛は生じてしまいます。

では、片頭痛と群発頭痛はどういった疾患なのかをまとめていきます。

まずは両方とも、血管性頭痛と総称される頭痛になり

血管の拡張、炎症などにより拍動性の頭痛であることが多いです。

※拍動性頭痛とは、自身の心拍に同期した頭痛のこと。

そのため、緊張型頭痛とは正反対に温熱療法や入浴によって

身体を温めることで脳血管の拡張を促すため症状が悪化するのも特徴です。

では、次にそれぞれの頭痛の詳細を紹介していきます。

◆片頭痛の概要

先程も述べたように、血管性頭痛のひとつであり反復した発作が起き

片側性の拍動性の頭痛をいいます。

最大の特徴として、男性よりも女性にやや好発しやすいです。

◆片頭痛の症状

おもに、前駆症状(前兆)を伴わないものと、伴うものに分けられます。

1.前駆症状を伴わないもの

頭痛発作から片側性で拍動性の頭痛が4~72時間持続するのが特徴。

日常の動作程度でも、頭痛の状態が増悪することもあります。

悪心・嘔吐・羞明などの随伴症状を伴うこともある。

※羞明:通常はそれほど眩しさを感じない状況であるにも関わらず

光をまぶしく感じる、涙が出る、目の痛みを感じる、などの症状が出ている状態のこと。

頭痛発作の誘因が、精神的な緊張状態肉体的な過疲労

女性であれば月経などがあげられます。

2.前駆症状を伴う場合

偏頭痛の前兆として、眼の症状・運動感覚の異常や違和感・情緒不安定

うつ状態・空腹などをみる。

これらの要因は、5~10分かけ徐々に進行します。

それが60分以内におさまり、それに引き続き偏頭痛が現れてきます。

特に代表的な症状に【閃輝暗点】があり、これは視野の中心付近に

キラキラと光が現れ、視界の一部が暗くなって何も見えなくなる症状のことです。

⇩閃輝暗点

また、こちらも悪心・嘔吐・羞明の随伴症状もみられます。

◆群発頭痛の概要

血管性頭痛のひとつであり、片側性の激しい頭痛発作

額から上顎部および側頭部に激しく現れてきます。

この状態が一定期間ほぼ毎日繰り返すのを群発頭痛とよばれます。

特徴として、20~40歳代の男性に好発します。

◆群発頭痛の症状

一番の特徴としては先程述べた通り、額から上顎部および側頭部への激痛です。

例えるならば、突き刺すような・えぐられるような感覚の痛みになります。

そしてその頭痛が、15分~3時間続きます。

群発頭痛は前駆症状はなく突然に頭痛発作がおきます。

また就寝後の2~3時間以内、あるいは早朝に襲ってくるのです。

それが2~6週間連日の同じ時刻に前触れもなく来るので、とても辛いです。

また他症状に、結膜の充血・流涙・鼻づまり・鼻汁

額や顔面部の発汗・縮瞳・眼瞼下垂(ホルネル症候群)・眼瞼浮腫伴います。

※ホルネル症候群

三大徴候の縮瞳・眼瞼下垂・眼球の陥凹に、同側顔面の無汗症を伴う症候群で

交感神経の障害により瞳孔を散大する筋肉が麻痺を起こし瞳孔が縮小したり

上瞼筋の麻痺も伴い眼瞼筋が狭小化します。

また眼球陥凹は、眼瞼狭小によるみかけ上でそう見えるものである。

お酒の過剰摂取・頻度や心身の過労・発熱などが頭痛の誘因要素になります。

◆どういった治療方法があるのか?

偏頭痛の治療では、発作時の症状を軽減する薬物療法が主体となります。

群発頭痛の治療は、発作時の酸素吸入や薬物療法を行います。

どちらも、トリプタン系薬剤が用いることが多いです。

トリプタン系薬剤は、血管拡張に作用するセロトニンの受容体に対する

拮抗薬のことで、血管拡張を抑制し血管性頭痛を防ぐ働きがあります。

当院では、鍼灸治療により心身の状態を脅かすストレスの緩和をと

脳血管の異常興奮を抑制する経絡経穴を選穴し治療を行っております。

治療の問い合わせ・予約等お待ちしてます

光幸はりきゅう院・接骨院 代表:庄司 有希