ゴルファーは、個々に身体能力に差があります。
バランス能力・ボディアウェアネス(身体感覚)・安定性・協調性・パワー・持久力といった
多くの要素に優劣があり、その結果としてゴルフのスイングなどに現れます。
こういった問題を改善するために、マシーンやフリーウエイトといったジムでの
トレーニングで筋力を獲得しますが、それをゴルフコースで発揮できる人は少ないです。
また厳しいことを言えば、その費やした時間が無駄となってしまいます。
結論、強い身体をつくるのにボディビル的なトレーニングは出る幕はありません。
ゴルファーに必要なことは、筋肉を適切な流れのなかで動員し
複合的に身体・関節を動かす能力が求められます。
筋力も重要ではあるが、ゴルフのスイングパターンに連動・協調していなければ
せっかく筋力を獲得しても役に立たなくなってしまいます。
なので、筋肉の協調を向上させるようなエクササイズを中心とした
フィットネスルーティンを行うことが必要不可欠になる。
ゴルフスイングに必要とされる全関節可動域にわたる強さが必要です。
スイング動作のなかで、関節が弱ければスイングの崩れが生じる。
また疲れ知らずの身体をつくる目的には、障害の予防にもつながってきます。
関節や軟部組織(筋肉・腱・靱帯など)が障害の該当になります。
関節や筋肉が障害されれば、スイングの流れのなかで不自然な動きが組み込まれて
他の組織へ知らずに負担をかけてしまう可能性や
関節の保護や支持、衝撃吸収などに必要な腱や靱帯などが障害されれば
ゴルフだけでなく、日常生活にも影響が出ることも考えれます。
なので、この後紹介するエクササイズを理解・実践し不自由なくゴルフを楽しめる
身体をつくっていきましょう!
◆サイドトゥサイド・ウォーク
スイングの直線と回旋のスピードを高めるには、この方向に力が加わるよう
しっかりと強く立つことが非常に大切になる。
股関節周囲筋は股関節の回旋動作を生むだけでなく、回旋を減速させて
股関節を安定させることができるほどの強さも十分に必要になります。
この強さが、バックスイング時の目標から離れる方向へ揺れや、位置のズレを防ぎます。
サイドトゥサイド・ウォークを行うことで、股関節の揺れや位置のブレ
股関節周囲筋の強化を図れるので実践していきましょう。
※より負荷を増やしたいときは、強固なチューブを使いましょう。

①両足首にチューブをつける

②両脚を肩幅に開き立つ。両股・膝関節は軽く曲げ背中はまっすぐに保つ

③右に向けて大きくステップをする

④最初の姿勢に戻るように、左脚をゆっくり持ち上げ右に移動させる
⑤右に適切な回数を行ったら、今度は左方向に同じことをする。

これらの筋肉を鍛えることができます。
8~12回×3セットを繰り返し行いましょう。
◆プリエ・スクワット
インパクトを通じて、リード側の脚に体重を移動させ股関節を伸展させる程の
筋力・脚力を持っていることは良いゴルフスイングを構成のひとつです。
この動きは、地面の抗力を利用してかなりの力の総量を作り出す。
回転の力が地面から跳ね返ってきてゴルファーに活用されます。
これはゴルフスイングのパワーを作り出す最初のステップです。
プリエ・スクワットは脚を強化するための初期に行うプログラムです。
脚の外旋は、腰を低くしているときの股関節をより動きやすくし
膝へのストレスの軽減に効果が期待できます。

①肩幅より広く両脚を広げ立ち、足先は45°外へ向ける

②お尻を後ろに低く落とし、両腕を肩の高さに上げる

③両足部の上に膝がくるように腰を低くしたポジションのまま、背中をまっすぐに保つ
④なるべく大腿部が地面と平行になるくらい、腰を低くするように試みる

これらの筋を鍛えることができます。
8~12回×3セットを繰り返し行いましょう。
◆リバース・プッシュアップ
ゴルフスイングで極限の可動域になると、身体の適切なアングルと正しい
姿勢を維持することがより難しくなります。
このエクササイズを行うとき、身体を完全にまっすぐに保つことと背中の筋肉を使って
動きを生み出すことが大変重要である。
これによって上背部と中背部の筋肉は、バックスイングでいっぱいに引き上げたとき
正しい脊柱の姿勢を維持する力を持つ必要があります。
この強さがなければ、上背部の丸くなり肩が前に出てくる。
バックスイングで、姿勢が崩れてしまうとダウンスイングでクラブを軌道にもどして
インパクトに際したクラブの面をまっすぐに向け直すことが不可能に近い。
リバース・プッシュアップは、このような代償が高い物につくスイングの失敗を防ぎ
正しい姿勢を維持するのに必要な強さを獲得できます。

①スミスマシーンや鉄棒を用いて、バーの真下に背中を下にして仰向けになる
②バーを広めにつかんでぶら下がって、身体は完全にまっすぐにして踵で支える
③身体をまっすぐに保ったままバーに向けて、身体を引き上げバーが胸の中間にくる
これらの筋を鍛えることができます。
8~12回×3セットを繰り返し行いましょう。
この3つのエクササイズを、頻度×継続することで身体の操作性に変化は必ず出ます。
最初は、エクササイズのフォームが上手くできずに試行錯誤する可能性がありますが
そこでくじけずに、トライ&エラーでフォームを身につけみてください。
また、このエクササイズはプロでもアマチュアのくくりは関係ありません。
参考にしていただきゴルフ上達のため、ぜひ実践してみてください。
身体にあきらかな異常や障害があれば、当院へお問い合わせください。
改善に尽力いたします。
光幸はりきゅう院・接骨院 代表:庄司 有希