毎月訪れる月経。その周期や状態は、体調や気分に大きく影響します。

「月経トラブルは体質だから仕方ない…」そう思っていませんか?

「腸内環境」と「腸管免疫」が、月経の状態に深く関わっていることが、近年注目されています。
一見関係なさそうな「腸」と「月経」ですが、そこには深い繋がりがあるのです。

◎腸内環境とホルモンバランス

女性ホルモンの代表格「エストロゲン」は、卵巣から分泌され
月経周期の調整はもちろん、お肌や髪のツヤ、骨の健康など
女性の美と健康に欠かせない大切なホルモンです。

このエストロゲン、体の中で使われた後は、肝臓で処理され役目を終え
不要な形となって「腸」へと送られます。
そして、そのまま便として排出されるはずなのですが…

ここで登場するのが、腸内細菌が生み出す「エストロブローム」という酵素群です。

私たちの腸内には、エストロゲンを不活性な形から再び活性のある形に戻してしまう
「β-グルクロニダーゼ」という酵素を持つ細菌が存在します。
これがエストロブロームの一部です。

通常の場合、体内で使われたエストロゲンは、肝臓で処理され、無毒化されて腸へ送られます。
便とともに排出されることで、体内のエストロゲン濃度は適切に保たれます。

腸内環境の乱れていると、エストロブロームを構成する
特定の腸内細菌(β-グルクロニダーゼ産生菌)が優勢になると、問題が起こります。
これらの菌が活発に酵素を産生し、一度不活性になったエストロゲンを
再び活性のある形に戻してしまうのです。

活性型に戻されたエストロゲンは、腸から再び血液中に吸収されてしまいます。
本来排出されるべきエストロゲンが体内に戻ってしまうため
血中のエストロゲン濃度が過剰になる「エストロゲン過多」の状態を引き起こす可能性があるのです。

エストロゲンは多すぎても少なすぎても、ホルモンバランスが乱れます。
特に過剰なエストロゲンは、以下のような月経トラブルや女性特有の疾患に繋がる可能性も。

月経前症候群(PMS)の悪化:イライラ、むくみ、乳房の張りなど
重い生理痛や月経不順だけでなく子宮内膜症や子宮筋腫のリスク上昇にも…

そのため腸内環境を整えてエストロゲンの適切な排出を促すことは
ホルモンバランスを保ち、これらのトラブルを軽減するために非常に重要なのです。

体の中で、最大の免疫器官はどこだかご存知ですか?
それは、「腸」なんです。
全身の免疫細胞の約7割が腸に集中しており、「腸管免疫」として
私たちの体を病原菌や有害物質から守る最前線の役割を担っています。

腸内環境が悪化すると、この腸管免疫システムに支障をきたし
「リーキーガット症候群と呼ばれる状態になることがあります。
これは、腸の粘膜がダメージを受けて小さな穴が開き、本来吸収されるべきでない
未消化の食べ物や細菌の毒素などが血液中に漏れ出してしまう状態です。

◇リーキーガットが月経に与える影響

リーキーガットによって血液中に漏れ出した異物は、体が「有害物質」と認識し
全身で炎症反応を引き起こします。
この慢性的な炎症が、月経トラブルのトリガーになります。

炎症反応が起こると、体内で痛みを引き起こす
「プロスタグランジン」という物質の産生が増加します。
このプロスタグランジンは、子宮の収縮を促す作用があり
過剰に産生されると生理痛がより強くなります。

慢性的な全身の炎症は、ストレス応答系やホルモン分泌を司る
脳の視床下部-下垂体-卵巣軸(HPOA軸)にも悪影響を及ぼします。
これにより、ホルモンの分泌が乱れ、月経周期が不安定になったり
排卵がうまくいかなくなるといった問題を引き起こす可能性も…

腸管のバリア機能を保ち、腸内環境を良好に保つことは
全身の炎症を抑え、月経トラブルの根本的な改善に繋がることが分かっています!

では、どのようにして腸管免疫を獲得できるのでしょうか?

腸内環境と月経の深い関係を知ると、「じゃあ、どうすればいいの?」と思いますよね。
日々の生活の中で、腸内環境を整えるためにできることはたくさんあります!

◎発酵食品を積極的に摂る(プロバイオティクス)

ヨーグルト、納豆、味噌、漬物、キムチなどの発酵食品には
善玉菌(乳酸菌、ビフィズス菌など)が豊富に含まれています。

◎食物繊維をたっぷり摂る(プレバイオティクス)

野菜、果物、きのこ、海藻、豆類などに含まれる食物繊維は
善玉菌のエサとなり、腸内環境を良好に保つ働きがあります。
様々な種類の食物繊維をバランス良く摂ることが大切です。

◎オリゴ糖を摂取する

玉ねぎ、ごぼう、バナナ、はちみつなどに含まれるオリゴ糖も、善玉菌の増殖を助けます。

◎加工食品や添加物・小麦粉を控える

腸内環境を乱す原因となる加工食品や食品添加物はできるだけ避け
自然な食材を選ぶように心がけましょう。
また小麦粉製品は、腸の働きを弱め腸壁に漏出した際アレルギーの原因に。

◎十分な水分補給

水分は便通を良くし、腸内環境を整える基本です。こまめに水を飲む習慣をつけましょう。

◎ストレスケアと質の良い睡眠

ストレスは腸内環境を悪化させ、自律神経の乱れにも繋がります。
リラックスする時間を作り、質の良い睡眠を心がけましょう。

◎適度な運動

ウォーキングなどの軽い運動は、腸の動きを活発にし、ストレス軽減にも繋がります。

☆乳酸菌は種類があり、腸に生きたまま届くものは限られています。

そんなときに、オススメなのが「有胞子乳酸菌」です。
どんなものに含まれ、本当に効果が期待できるのか?
気になる方は、ご相談ください。

月経トラブルは、多くの女性が抱える悩みですが
その根本的な原因の一つに「腸内環境の乱れ」があることを理解していただけたでしょうか?

毎日の食事や生活習慣を見直し、腸内環境を整えることは
月経トラブルの軽減だけでなく、全身の健康と美容に繋がる素晴らしいアプローチです。

また、鍼灸などで腸の働きや回復のサポートもオススメです!

お困りの方は、浦和駅から徒歩4分・光幸はりきゅう院・接骨院にご相談ください。

浦和/整体/マッサージ/鍼灸/美容鍼灸/美髪鍼灸/痩身鍼灸/吸い玉/ストレートネック/肩こり/腰痛/フェイシャルマッサージ/フェイシャルエステ/美肌/毛穴たるみ/毛穴洗浄/小顔/リンパ/ニキビ/ダイエット/痩身/冷え性/むくみ/脂肪/筋膜リリース/花粉症/抜け毛/薄毛/脱毛症/産後ケア/もみほぐし/喘息/訪問鍼灸/喉の痛み/O脚/ゴルフ肘/五十肩/ガングリオン/眼精疲労/分離症/すべり症/顎関節症/不妊症/ED/慢性前立腺/ほうれい線/脂性肌/乾燥肌/股関節/膝痛/産後の骨盤調整ケア/マタニティ/ED/不妊症/慢性前立腺炎/変形性股関節症/変形性膝関節症/腱板損傷/頭痛/めまい/耳鳴り/食いしばり/顔面神経麻痺