雪山での楽しい時間を一瞬で変えてしまう膝のケガ。

なかでも、生活復帰に長期を要する膝前十字靭帯(ACL)損傷

スキーヤーにとって最も警戒すべき外傷の一つです。

今回は、このケガがなぜ起こるのか、そして施術方法を紹介。していきます。

1. 前十字靭帯(ACL)とは?

膝の中央に位置し、大腿骨と脛骨をつなぐ強力な紐状の組織です。

  • 役割:脛骨が前方に飛び出すのを防ぎ、膝のひねりを制御する「要」です。
  • 損傷の衝撃:一度断裂すると、自然に治癒することはほとんどなく、膝の「不安定感」が残ります。

2. 受傷のメカニズム:なぜスキーやスノボーで多いのか?

テコの原理で膝に強大な捻転力が加わります。特に以下の2つのパターンが典型例です。

  • Phantom Foot(ファントム・フット)現象

転倒時、後方に重心が残ったままテールが雪面に引っかかると

脛骨が前方へ引き出され、同時に強い捻転力が加わって断裂します。

  • ジャンプの着地失敗

後方に重心が偏ったまま着地し、大腿四頭筋が急激に収縮した際

脛骨を前に引き出してしまい損傷します。


3. 診断と症状:受傷直後のサイン

受傷直後には、以下のような特徴が見られます。

  1. 断裂音を感じることが多い。
  2. 受傷直後は激痛で動けないが、数分経つと歩けてしまうこともある。
  3. 数時間以内に膝関節内部や軟部組織中に血が溜まり(関節血腫)腫れる。
  4. 階段の上り下りや方向転換で、膝が外れるような不安感がある。

4. 治療の選択肢:保存療法か手術か

前十字靭帯は血流が乏しいため、糸で縫う「縫合術」ではなく

自分の他の腱を移植する「再腱術」が一般的です。

治療法対象となる方メリット・デメリット
保存療法高齢者、激しいスポーツをしない方手術の負担はないが、膝の不安定感が残り、将来的に半月板損傷や変形性膝関節症のリスクが高まる。
靭帯再腱術スポーツ復帰を希望する方、若年層膝の安定性が戻り、高いレベルでの競技復帰が可能。ただし、復帰まで約8ヶ月〜1年を要する。

術後や保存療法で症状がある程度落ち着いてきたら、マッサージや整体などで

関節や筋肉の緊張を緩和させたり運動療法で、筋力を活性させ動揺性や可動域制限を

安定させるなどの対応も十分効果的だと思われます。

当院では、両方の施術が対応可能です。お問い合わせください。

日常生活や協議への復帰に向けたリハビリは重要です!!

手術をしても、それだけで元通りになるわけではありません。

術後の筋力トレーニングと、膝が内側に入らないような動作パターンの再習得が不可欠です。

「たかが捻挫」と自己判断せず、膝に強い衝撃を感じたら

すぐに専門医(整形外科)でのMRI検査をお勧めします。


🌿浦和駅から徒歩4分、光幸はりきゅう院・接骨院 / 出張での施術も対応しています。