この投稿では、カッピングの施術が終わったあとに

知っていただきたい内容をまとめています。

施術を受けたいと、お考えの方はコチラの投稿も読んでみて下さい。

https://b-and-h.jp/wp/wp-admin/post.php?post=806&action=edit

今回はカッピングの施術で皮膚に現れる溢血班と呼ばれるものについて

お話させていただければな、と思います。

・カッピング/アザのようなものって何?

カッピング施術を経験のある方は、見たことはあると思います。

未経験でカッピングの施術を受けたことがないと

これは、果たして何なんだ?と不思議になりますよね。

この皮膚への反応を【溢血班】といいます。

施術後に、ほとんどの確率で出てきます。

※カッピングの吸引圧を調整して、なるべく出さない方法を選択すれば

 溢血班が出るのを抑えることができます。

 その調整をしないで施術を行い、溢血班が出てこない場合は

 後ほど説明をしますが、あまり身体の状態が良くない可能性が高いです。

・溢血班の考察

西洋医学と東洋医学では溢血班の呼称が違います。

西洋医学では【古血】と呼ばれることが多いです。

西洋医学は、身体の不調は直接的に捉える特徴があります。

そのため古血で以下の原因で発生すると考えられます。

  • 部分的な筋肉への負担
  • 関節の変位がある中での運動
  • 各内臓器官からの影響
  • 自律神経系の変調による身体機能の低下
  • ホルモンバランスの乱れによる体調変化

これらの要素が複合的・長期間に身体へ蓄積されることで

血管内部や組織に停滞し、健康状態に害を与える。

東洋医学では【瘀血】と呼ばれます。

東洋医学は、不調が身体に現れる原因を内側から捉えます。

先天的(生まれ持ったもの)・後天的(後から身についたもの)により

身体を正常に保つための【気】【血】【津液】のバランスが崩れ

五臓六腑の働きを害すことで瘀血を発生させます。

瘀血の特徴として

  • 夜に痛みが増強しやすい
  • 痛みの出る場所が固定される
  • 痛みの性質が、刺すような鋭い痛み

などの症状が現れることが多いです。

これらの原因で身体にできた、古血・瘀血は性質上

その場所に停滞して痛みや冷え、だるさなどの

症状を引き起こします。

次に、本題である【溢血班】がなぜ出るのかを説明します。

溢血班の原因になる、瘀血がそこまで存在しない場合は

上の画像のように血管内部の環境が良好で血液も障害なく

スムーズに栄養を運んでくれています。

ですが、その逆に血管内部に瘀血が停滞していると…

画像のような事態が血管内に起きています。

血液を、この狭くなった空間を通過しています。

その結果、各器官・組織を酷使すればするほど

供給する血液量が足りないためエネルギー不足となり

身体の機能に異常を及ぼします。

この状態が長期化することで免疫力や体力は下がってしまい

いずれ身体のバランスが崩壊するのです。

そこで…

この現状を打開するのにカッピングの施術が効果的になります。

ではカッピングをしているときの身体の反応はどうなるのでしょう?

簡単ですがイメージ図は、このようになります。

このような反応がカッピング施術中に身体へ現れており血液循環が促進されます。

カッピングが吸着されている間は、血管運動も促進されるので

不要な血液は、除去を行う器官へと運ばれていきますが

全ての血液ではなく一部です。

カッピングの施術をしている部位に引き上げられる反応によって

皮膚上に瘀血を絞り出されアザのように出現することでも除去につながります。

この瘀血が除去され血液がキレイになれば、おのずと症状も緩解してくるでしょう。

・施術後の溢血班の色から分かること

最後に、施術後の溢血班の色の特徴を説明します。

カッピングを外した後の皮膚や溢血班の色が、おおまかに

この5色に分類できます。

瘀血の量が少なく、血管内部の環境がキレイであれば

淡い桃色に近くなるため身体もコリや不調も少なくなってきます。

自覚的に身体に違和感があったり、初めてカッピング施術を受けられる方は

赤紫色か紫色のアザに近いものが出ることが多い印象です。

またカッピングで吸着させているにも関わらず、肌の色に変化がでないのは

身体に多少の痛み刺激を与えても変化がないと捉えられるため

それだけ身体の反応が鈍く非常に危険です。

放置していると身体の組織にいずれ大きな見返りが出る可能性が高いです。

当院では施術後の溢血班の色を、患者さんと共有していきます。

カッピング施術を継続していき溢血班の色をキレイにしていって

健康な身体を一緒につくっていきましょう!